Nobu先生

定員に達してしまいました
誠に恐れ入りますが、こちらの先生のスケジュールは定員に達してしまい新たなレッスンの受け入れが難しい状況です。

どんなレッスンをされていますか

初心者の方には日本語にはない英語の音やリズム(フォニックス、イントネーション、ストレス)を
楽しく、自然に身に着けて頂くことを意識しています。
同時に、頻繁に使われる簡単なフレーズを繰り返し(リピティション練習)、吸収してからアウトプットに繋いでいくことで、
英語学習に対する自信をつけていきます。

現在、短文の英語ならば使えているという方には、
より豊かな表現力を身につけて頂くために動詞句(put away, take offなど)、
前置詞句(in front of, in care ofなど)等のボキャブラリーの増強を図りながら、
より長い文で会話が「正確に」できるよう、文法も意識をした会話を練習していきます。
生活や仕事のシーンに即した、または興味がもてるトピックに基づいたレッスンをしていきます。

資格試験対策のレッスンにおいては高頻出の語彙クイズを毎回施し、短期で高得点を得る、
または合格をするためのコツを伝授させていただきます。
速読や早い英語の聴解スキルは一朝一夕には身に付きませんので、課題も多くなります。

これまで教えた経験の中で一番印象に残った出来事を教えてください。

英会話学校に勤めている私の元に中学一年生になる男の子を連れ、あるお母様がやってきました。
数学や理科の成績は良いのだけれど、英語が大の苦手で定期試験では毎回平均点を大きく下回り、
英語という教科に一切興味が持てず、勉強をしたがらない。偏差値も最低レベル、ということでした。
お母様曰く、「これからの時代、英語が出来なければ他の科目がいくらできたとしても大成できない。
なんとか、英語も他の科目と同じようにできるようになってほしい。」

学校での成績や高い偏差値にこだわるならば、英会話学校ではなく、
塾に通わせるのが通常では?と考えていた私は、お母様に尋ねました。
なぜ、彼を英会話学校に連れてきたのか?

答えは単純、明快でした。息子さんに

「英語に興味を持ってほしい、好きになってほしい。
好きになってくれれば、この子はやるんです。息子に英語の楽しさを教えてやってください。」

と、とても正直に息子さんに対する愛情と信用を息子さんも同席のもと語ってくださいました。
私はお母様の大きな愛に揺さぶられました。

私は文法は一切教えず、極めて短い英文をリズムのあるチャントにのせて歌う練習から始めました。
彼は初めは恥ずかしがって声を出してくれませんでしたが、私は諦めず、彼が一緒に歌ってくれるまで一人で歌い続けました。
すると、初めは聞こえるか聞こえないか位の小さな声でしたが、一緒に声を出してくれるようになりました。
チャントを歌っている途中、歌詞の内容について彼が質問してきた時だけ、その内容を教えていきました。暗記は強要しませんでした。
教科書に載っている文字だけの英語にもリズムと音がある、毎日聞いている好きな歌手の歌と同じだということをわかってもらうためです。
初期における毎レッスンの内容は一見、歌のレッスンのようになっていました。

チャント練習から短い英文が自然に身に付いた時点で初めて彼に代名詞の変化表を見せました。
I, my, me, mine, you, your, you, yours, he, his, him, his….
彼は変化表の単語たちにもリズムを与えれば覚えられるとわかるや否や、5分ほどで全て暗記してしまいました。

文法を学ぶための説明や例文は彼の家族や学校の先生、友人のお話に基づいたものだけにしました。
彼の目が輝いていきました。
そして中学3年生になると、英語が好きな自分を自覚し私にたくさんの笑顔を見せてくれるようになりました。
学校の成績も「なぜか」学年でトップ5に入るレベルになっていました。

それでも、高校生になると難解な文法や暗記すべき単語、熟語が次から次へと出てきて彼は戸惑っていました。
そんな時に彼の御祖父様が病気で入院してしまいました。
仲が良いご家族でしたので、彼自身、精神的に大きな衝撃を受けていることが容易に想像できました。
笑顔が減り、勉強にも以前ほど身が入っていないようでした。
御祖父様の入院を機に家族の生活パターンにも多少の変化が起こり、彼は少し寂しい思いをしているようでした。
そこで、私は長文問題に取り組むようにレッスン内容をシフトしていきました。

その内容は
「入院している家族をもつ者の生活のあり方と心理状態」や「病気で家族を亡くした遺族の生活と心理状態」、
臨床心理学、医学と薬など、内容は彼の同化しやすいものを選んだものの、
英語のレベルは当時の彼の実力よりもはるかに高いものになってしまいました。

ただ、読書をしている時間というのは集中力と想像力を同時に使わなければいけないので
彼の寂しさを少しは和らげることができるかもしれないと思ったのです。
明らかに難しいはずの英語の長文を彼は時折、目に涙を浮かべながら食いつくように読み続けました。
未習の文法や語彙はその都度、説明をしていき数多くの長文を読破していきました。

数か月後のカウンセリングの中で彼の将来についての希望を訊ねたところ、
「医者になりたい、医学部に入学する。」と彼は言いました。
御祖父様の病気を治した医者は彼にとっては神様以上の存在、自分もあの人のように人助けをしたい、と話してくれました。
彼は今、大学院で医者になるための勉強を続けています。

目に涙をためて英文を読んでいた時の彼の気持ちについて、いまだに考えることがあります。
英語が難しすぎたのか、内容が重すぎたのか、家に帰りたかったのか、寂しさが募ったのか、失恋をしたのか、、、
私は何も訊きませんでしたが。。。

毎年、お正月にはご家族お揃いの写真が載った年賀状が届きます。
彼は今年、アメリカのハーバード大学に留学するそうです。

レッスンで心がけていることはありますか?

最初に掲げるゴールや目標、テキストの内容のみに固執することなく、
レッスン当日の生徒さまの要望や興味の方向、スピード感などを感じながら心を添わせたレッスンをしています。

講師をしていてよかったなと思うことはなんですか?

レッスンで習った表現を使い、旅先での食事や買い物のシーンで実際にネイティブスピーカーとの意思疎通が図れ、
ご自身の要望通りの結果を得られたという報告を満面の笑みでいただいた時や
資格試験などの結果を積極的に笑顔でご報告いただけた時に
生徒さまから「信頼」を頂いている実感が得られ、心底嬉しい気持ちになります。

ご自身はどうやって英語を身につけたのですか?

基本的な文法や語彙のインプットについては市販のテキストを使用しました。
電車での移動時間など小切れの時間を使って勉強するようにしました。
また、リスニングやスピーキングについてはNHKの海外ドラマを録画し同じエピソードを何度も再生しながら、
好きな女優さんのセリフをシャドゥイングしていきました。

わからない単語が出てきてもキャプションなどで文字としての英語は確認はせず、何度も聞き続けました。
どうしてもわからない場合には前後の話の流れから、その単語の意味の予測をたて、
和英辞典、類語辞典を活用して解決するよう努力しました。
とにかく、セリフを音から覚える、ということを徹底しました。

リーディングについては英字新聞、雑誌、小説を読むことを習慣づけています。
アカデミックな内容の本も都度、興味があるものを選んで読み続けています。
ライティングについてはアメリカの大学のチューターから個人レッスンで絞られてきました。
また、外資系企業勤務時代に多種多様はメール文や資料作成を通し、ビジネス英語にも精通していきました。

英会話上達のコツがあれば教えてください。

殻に閉じこもらず一人でも多くの人と知り合い、お話をするところから
様々な価値観や考え方に触れることができますよね。
自分とは「違う」ものにも理解を示そうという姿勢が大切です。
英語をいかに楽しく学べるかは、好奇心と受容する心にかかっています。
そして、そのモチベーションを維持するためには素晴らしいコーチも必要です!

これから英会話をはじめようと思っている生徒さんへ、一言お願いします

始めようか、どうしようか、、、
今じゃなくてもいいか、、、
来月にしよう、、、

そんなことを考えている時間はありません。
今、この瞬間に最初の一歩を踏み出しましょう。

思いたったこの時を「出会い」、「始まり」としましょう!