イギリスの春休み、イースター。何故、ウサギ、卵、チョコレート・・・そして、何をするの?

寒い冬が去り、日毎に日照時間が長くなるイギリスの3月。
この月の最後の日曜日にはサマータイムが始まり、時計を戻した1時間が、春を待つイギリス人にとっては大きな贈り物となります。
そして、春の訪れとともに、”Easter”(イースター)の季節がやってきます。

日本ではあまり馴染みのない”Easter”。
しかし近年では、日本でも春になると町のオシャレなお菓子、チョコレートショップなどで、ウサギやヒヨコ、卵などがデザインされたチョコレートが並びます。

では、イースターとは一体、何でしょう?
イギリスの人々は、この “Easter Holiday” をどのように過すのでしょうか?

Easterって何?いつ?

イギリスでのイースターホリデーは4連休になり、子供や学生たちは、前後を含み約2~3週間ほど学校が休みになります。
そして大人たちもこの数日の休暇を楽しみます。
意外と”Bank Holiday”(祝祭日)が少ないイギリスでは、これがクリスマス以来のホリディ。
しかも、春の到来で誰もがウキウキしてきます。

Easter とは

″Easter″(イースター)を日本語に訳すと「復活祭」。
キリストが処刑され、甦った日曜日 ″Easter Sunday″ を祝うための、キリスト教のお祭りです。
命が宿る「卵」と多産な「ウサギ」は生命の誕生のシンボルとされ、今に受け継がれています。
この日は移動祝祭日になっており、欧米ではめずらしく陰暦を用いるため毎年日にちが違いますが、大体3月下旬から4月の間に当たります。
イースターの日付は、「春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日」と定められています。
2018年は4月1日(日)になります。

Good Friday

″Good Friday″(聖金曜日)とは「キリストの受難日」のことを言います。
キリストが処刑された日が金曜日で、その2日後の日曜日(イースターに当たる日)に復活した、と言われています。

宗教色が強かった時代、イースターに至る前の40日間の″Lent″(レント、四旬節)の間は肉食が禁じられ、イースターの前の1週間は″Holy Week″(聖週間)、そして、キリストが十字架にかけられた日に当たるGood Fridayには一日中食事を摂らなかったと言われています。
その理由から、毎週金曜日はお肉を控え、代わりにお魚を食べる習慣が出来、特に年配の方のいる家庭など今でもその習慣が残っています。

近年宗教色が薄れてはきましたが、それでもEasterをお祝いし、楽しむ文化は残っています。
では、イギリスの人々はどのようにEasterを、そしてこの休暇を過ごすのでしょうか?

Easterって何をするの?Easterの楽しみ

寒かった冬も終わり、春の訪れとともにやって来るEaster。
自然の草木は緑を増し、道端には黄色い水仙など春の花が咲き始め、美しい小鳥たちが山から降りてきます。
日も長くなり、心も弾みます。
そして、イギリスの人々はEasterの準備に入ります。

Egg Hunting

Easterの日、イギリスの子供たちが楽しみにしているのが ″Egg Hunting″です。
緑豊かなイギリスの春。お庭や公園の茂みに卵を隠し、探し当てるもの。
もちろんこのときは生の卵ではなく、茹でた卵を使います。
このために、子供たちは卵に絵を描いたり色を付けたりして準備し、この日を待ちます。
隠すのは大人の仕事。
この日、イギリスのお庭では、子供たちはEgg Hunting、その傍らで大人たちがTea Timeを楽しんでいる風景をよく見かけます。

もう一つの子供たちの楽しみは ″Egg Chocolate″ です。
この季節、町中のお店には、大小様々な、カラフルにラッピングされた卵型のチョコレートやウサギ型のチョコレートが並び、それを大人たちは子供たちへのEasterのプレゼントとして準備します。
このチョコレートの習慣は宗教に関係無く、歴史は浅いですが、今では大人たちが子供たちに送るEasterのギフトとして定番になっています。

また、Greeting Cardを贈り合う習慣があるイギリス。
この時期も誰もがカードの準備で大忙し。
パステルカラーに、春のお花やウサギ、ヒヨコなどがデザインされ、中に ″Happy Easter!″ と大きく書かれているのが一般的です。

美味しい Easter

子供たちはチョコレート。では、大人も食べる伝統的なEasterの食べ物とは?

先程触れたように、肉食を禁じられたLentの40日間、断食のEasterまで贅沢を慎み、禁欲的な生活を送らなければなりませんでした。
昔、人々は、Good Fridayの前日、すなわち断食前日、ありったけの小麦粉や卵、バターを使い、たっぷりパンケーキを食べ、Good Friday当日を迎えました。
その習慣が今も残り、イギリスの人々はこの時期たくさんのパンケーキを食べます。

しかしイギリスのパンケーキは、日本で食べられる、メープルシロップとバターがとろけたフワフワパンケーキとは少し違っています。
ここで食べられるパンケーキ、フワフワ感は無く、厚手のクレープと言った感じで、Caster Sugar(白砂糖とグラニュー糖の中間位の粒子)とレモンの絞り汁をかけ、クルクル巻いて食べるのが伝統的なスタイルです。
もちろん現代では、お店によっては、アメリカンスタイルのフワフワを提供しますが、特にEasterの時期、イギリスの家庭で食べられるのは、まさに、この爽やかなレモンの風味とジャリッとしたお砂糖の食感がたまらない、伝統的なパンケーキです。

次にご紹介するのは、甘いお菓子。
この時期、イギリスのケーキ屋さんに並ぶのが、″Simnel Cake″(シムネルケーキ)と呼ばれる甘いケーキ。
ライフルーツがぎっしり詰まった、黒くて重いケーキ生地に、黄色いマジパンを厚く被せ、表面をこんがり焼いた丸いケーキです。
小さく丸めたマジパンを11個トッピングしますが、それは、キリストの12使徒からユダを除いた11人を意味します。
近年では、小さなヒヨコの飾りなど可愛らしいトッピングがされ、春のTea timeを賑わせます。

そして最後に、イギリス人だったらみんな大好きと言っても過言では無い、″Hot Cross Bun″(ホットクロスバン)。
これもイギリスに古くから伝わるEasterの代表的な食べ物で、ドライフルーツとシナモンなどのスパイスを効かせた甘めのロールパン、といったところでしょうか。
表面には白い生地で十字架がデザインされ、これは魔除けと言われています。
昔は、禁欲の意味でバターやミルク、卵は一切使われず、Good Fridayの朝食とされましたが、今では、この時期だけではなく年中食べられるようになり、しかもお店によっては季節のフレーバーが登場したりするなど、イギリスの国民食になっています。

時代とともに、Easterを教会で過ごすイギリスは減ってきていますが、Easterは古くから彼らにとって春の生命の誕生を祝う、大切な伝統的な習慣の一つと考えられています。

Happy Easter!

キリストの死をGood Fridayと呼ぶのは違和感を感じてしまいそうですが、この日があったからキリストの復活があり、今の生命、そして今の人類の幸せがあると信じられています。
春の訪れをともに喜び、ともに祝う、イギリスのEaster。
子供たちの笑い声、甘いお菓子の香り、小鳥たちのさえずり、自然の花や緑、そんな中、Easterは春風に乗ってやってくるのです。

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