外資系企業での外国人スタッフとの接し方 4 (会議の表現)

目次

海外のスタッフとテレカン(telephone conference)やビデオ会議(video conference)を経験した方は、
ミーティングのあり方が日本とは根本的に異なることにお気付きでしょう。

日本の会議が主に「報告」であるのに対し、
英語圏の会議は「討論」し「結論を出す」ためにあります。
日本特有の「根回し」(consensus-building)という段取りはもちろんありません。

ミーティングは事前にメールなどで
“agenda”(アジェンダ・議事項目)が配布されます。

そして、ミーティングは参加者(participant)が agenda を事前に読んでいる前提で始まり、
議長(chairman)は冒頭から意見を求めます。

“What do you think about this promotion plan?”
 「この宣伝計画についてどう思いますか」

“How do you feel about the market、John?”
「マーケットに関してどんな印象をお持ちですか、ジョンさん。」

アジェンダの内容に意見を求められたら、
まず、なるべく短い文で、賛成か反対かを明確に答える必要があります。
一般的な事柄について意見や感想を求められても、まず結論を端的に述べましょう。

“I agree with the budget plan.”
「その予算案に賛成します」

“I think the market is not good.”
「市況は良くないと思います」

次に、その意見の根拠(reason)を述べます。
これはサポート・センテンスとも呼ばれますが、
その中身が客観的・具体的であればあるだけ説得力が出ます。
数字や客観的事実を盛り込むのがポイントです。

“I agree with the advertisement budget.
We estimate the sales for the product at 100,000 units this year.”
「その宣伝計画は賛成です。その商品には今年10万ユニットも売り上げを見込んでいますからね。」

“The market is not good. Because the consumption tax went up.”
「市況は良くないです。なぜなら、消費税が上がったからです。」

もし自分の意見に自信がなくても、できるだけ堂々と話しましょう。
熱意をこめて話す姿勢があれば、話す内容は何倍にも魅力的に聞こえます。

次回はミーティングで反対の意見を述べる際の表現を紹介します。

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