レベルにあった英語学習法-私の体験から~その1

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「何かをしながら英語を聞き流すだけで英語の力はつきますか?」
と言う質問をされることが多くなりました。
それはその人のレベルにあったもので、
しかもそのやり方次第では効果が期待される場合もあります。
それ以外は期待はしない方が身のためです。

たとえば、初心者の方が
ラジオのAFN(American Forces Network)放送を聞いていても、
ほとんど効果はないと思って良いでしょう。

AFNは、以前はFEN(Far East Network)「極東放送」と呼ばれていたもので、
日本に駐在するアメリカ軍人向けのラジオ放送です。
ここで流れる英語はアメリカ日常表現ばかりで、
スラングが飛び出すこともあり、
かなり高度なリスニング力を要求されます。

私も大学生の時、大学の教授に勧められて
この放送をよく聞いていました。
でも、私に関してはほとんどその成果はなかったと言っていいです。
私は、外国語学部英語学科に入学できたのですから、
英語の苦手な人たちよりは聞き取れたはずです。
大学の授業も英会話の授業以外も英語で行われることがありましたが、
当時の私のスキルでは半分くらいしか理解できないことばかりでした。

その他にも、当時の私は英字新聞やTIME誌なるものも購読していました。
これも大学の教授に勧められて始めたものです。
これも無残にも惨敗でした!
何とも情けない有様です。

何がだめだったのでしょうか?

それは、「レベルにあった教材」ではなかったからです。
帰国子女でもない私が、
アメリカ人が日常耳にしたり読んだりするものを扱えるわけがありませんね。

卒業後は法務省入国管理局に入省しました。
そこでもリアルな英会話にドキドキの毎日でした。
英語学科卒の私には、英語の話せない上司から
電話が回ってくることもありました。
しどろもどろになりながらも、その場をしのぐこともありました。
反省した私は、英語の基礎固めをすべく、
謙虚な気持ちで英語に取り組むことにしました。

「基本からやりなおそう!」そう決めた私は、
カセットテープ付きの教材(当時はまだCDはありませんでした)を何度も聞き、
ディクテーション(聞いたものを書く)を重ねました。

この方法は私にとっては一番のスキルアップになったと思っています。

……その2に続く……