通じないカタカナ英語:文房具編「ホチキス」「シャープペンシル」

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身近な英語の中には、英語のようで英語ではないものがたくさんあります。
その中でも文房具について今回はお話ししようと思います。

「ホチキス」は、何でしょう?
もちろん!「ホチキス」はあの紙を閉じる「ホチキス」のことです。
でも、これは英語ではありません。

「ホチキス」はHotchkissという人の名前です。
彼は、ベンジャミン・ホッチキスで、発明家として有名な人です。
いろいろな発明をしました。
機関銃の発明もしました。
機関銃の弾送り機構をヒントにしてホチキスを作りました。

つまり、「ホチキス」は発明者の名前だったのです。

英語では、staplerと言います。
「ホチキス」では通用しないことが多いのです。
ホチキスさんの作ったstaplerです。

文房具つながりで、次のものを英語にしてみてください。

1)「消しゴム」

2)「はさみ」

3)「糊(のり)」

4)「定規」

5)「シャープペンシル」

6)「修正テープ」

1)と2)はすぐに言えますか?
3)から6)にすすむほどに難易度が増します。

では、正解を列記します。

1)eraser

2)scissors

3)glue / paste

4)ruler

5)mechanical pencil(米)/ propelling pencil(英)

6)correction tape dispenser

さて、何問正解できましたか?

5)の「シャープペンシル」は和製英語です。
sharp pencilは、「先のとがった鉛筆」のことです。
早川金属工業(現在のシャープ)の創業者、早川徳次氏が
金属製繰出鉛筆の発明をしたことが由来になったようです。
以前の製品は繰り出し部分がセルロイド製で壊れやすかったものを、
彼が金属製のものに改良して丈夫なものにしたそうです。
日本人はどこまでも器用で繊細ですね。

ところで、ホチキス、のり、定規など文房具を総称した呼び方は、何て言うのでしょうか。
意外と知らない人も多いのでは……。
文房具は英語では、stationeryと言います。
スペリングに注意です。

stationaryだと、「固定されたもの」の意味になってしまいます。

あなたの周りにも文房具がたくさんあると思います。
さっそく、英語で言ってみませんか?
実際に手にとって、声に出して英語で言ってみると効果的ですよ!