Lily先生

定員に達してしまいました
誠に恐れ入りますが、こちらの先生のスケジュールは定員に達してしまい新たなレッスンの受け入れが難しい状況です。
Lily先生
指導可能クラス 日常英会話、旅行英会話、ビジネス英会話 等

Q:どんなレッスンをされていますか?

レッスンの方法は生徒さんによって異なります。
ある程度テキストブックにそってやるほうが安心する生徒さんには
既存のテキストブックを使い、
そうでない生徒さんには独自のテキストを使い、
また、受験用に文法中心に教わりたい方にはそのようにします。

基本的な流れは、まず最初に

Hi, how have you been? (お元気ですか。)
How was your week? (今週はどんな週でしたか。)

などの挨拶をし、先週のレッスンの復習や宿題のチェックから入ります。
(この二つはほとんど重複します。)
これに10分ほど費やしたら、その週の本題に入ります。

40分ほど本題をやったら、最後の10分でその日の締めくくりと、
来週の目標と宿題を提案します。

最後に別れの挨拶をし、おしまいとなります。

最初のうちは、挨拶の状況設定をし、挨拶を徹底して教えることもします。
上司と挨拶するとき、久しぶりに会う親友と挨拶するとき、
近所の人と挨拶するとき、始めて会う人と挨拶するときでは
それぞれ挨拶の内容も違ってきます。

内容も、生徒さんそれぞれに違います。
生徒さんの目的、嗜好、趣味、に合わせて行います。
例えば、料理を得意とする人には、
英語のレシピを使ってバーチャルクッキングをしながら教えたり、
エクササイズが好きな人にはエクササイズ英語を・・というふうに、
まず、英語になじんでもらい、それから範囲を広げて行くよう努力をします。

一番得意なのは、具体的な状況設定をするレッスンです。
バス停でバスを待っているけれど、
自分の乗りたいバスはここに止まるのかを知りたい、
雨が降っている、大きな荷物を抱えている、約束の時間が迫っている、などと
状況を詳しく設定し、写真やオブジェなどを使って想像力を膨らませ、
生徒さんが現実として感じやすいようにしてから会話するレッスンを得意としています。
テキストは生徒さんに合わせて独自のものを作るほうがやりやすく、
生徒さんの上達も早いと感じています。

Q:これまで教えた経験の中で一番印象に残った出来事を教えてください。

70代の会社役員の方が 日本語でも話すのでさえ少し照れていたのですが 
英語でだんだん話しができるようになったときです。
自分の気持ちや意見を表現するというのは、多くの人にとって苦手なことですが、
英語という言語を通して話せるようになってくれたのは、とても嬉しかったです。

Q:レッスンで心がけていることはありますか?

*ひとりひとり生徒さんによって性質や目的が違うので、それぞれに対応すること。

*失敗や間違いを頭ごなしに否定しないこと。

「こんなこともできないのですか」「この前もこれは言いましたよね」と
いうふうに頭ごなしには言わないようにしています。
できないからレッスンに通うのだから、最初はできなくて当然です。
間違いを指摘するのは大切ですが、否定するのではなく、
それより、できることをまず伸ばし、失敗は正しい方向へと導き、
自信をつけてもらううにしています。

*レッスンごとに前にやったことを繰り返すようにします。

言葉はとにかく繰り返すことが大切なので、一度やったからおしまい、
ではなく、同じ表現を言い方を少し変えたり、
以前やったことを織り交ぜながら前に進めるようにしています。

*できるだけ具体的状況設定をします。

例えば、食事に行く場合でも、デートと、取引先の人と、家族と、友達とでは
まったく会話の内容も変わってきますので、
その生徒さんの特質と条件にあった設定をして、会話を進めてゆきます。
また、生徒さんが身近に感じることをテーマにするようこころがけています。

そして、なるべく生徒さんが自身の声で話し、
体にしみ込んでゆけるようにすることが大切だと思っています。

Q:講師をしていてよかったなと思うことはなんですか?

なんと言っても、生徒さんが上達したり、
学んだことでなにか役に立ったりしたことを知ったときです。

Q:ご自身はどうやって英語を身につけたのですか?

わたしは海外で英語を覚えました。
まずは一生懸命聞きました。耳が慣れてくると話すようになりました。
最初は話すのは勇気がいりました。失敗すると恥ずかしかったからです。
(もう10代に入っていましたから、自意識がありました。)
けれど失敗しても、それをきちんと正して欲しいと周りの人にお願いし、
間違える度に正してもらい練習を重ねました。 
(人が一生懸命話しているときに「あ、ちょっとそこ文法が違ってるわよ」
なんていわれて、時にはイライラしましたけど・・・笑)

道を歩いていても、バスに乗っていても、
単語やフレーズのことを考えていました。
わからない単語があると何度か頭の中で繰り返し、辞書をひいて確認しました。
とにかく辞書はいつもひいていました。
会話だけではなく、読み書きの練習もしました。
本を読みその感想文を書いたり、日記を英語で書くようにして、
それを先生に週に2回見てもらいました。

ひたすら毎日毎日英語漬けになり、頭がパンパンにはれそうなほどでした。
ちょっとでも頭を指で押すと、単語が頭からポロリと落ちてくるんじゃないかと
思いましたし(笑)、いつも頭を使ったので、睡眠時間が余計に必要になりました。
それから、テレビ番組や映画を沢山見ました。

でも、お陰で上達しました。
逆に日本語を忘れる、という悲しい事件も一時期 起こりましたが、
これもお陰さまで、沢山テレビを見たり、辞書をひいたり、文章を書いたり、
本を声を出して読んだりして、後で回復しました。

Q:英会話上達のコツがあれば教えてください。

万能薬的なコツ、または、魔法の杖のような答えはありません。
すべてのことと同じで、時間と継続が必要です。
けれど、いくつか大切なポイントはあります。

*まず 目的意識やゴールをハッキリ意識すること

人によって条件や目的が違うので、自分にとっての目的を明確にすること。

*目標は2つたてること。

ひとつは、最終的な目的。
例えば、海外旅行にひとりで行けるようになること、
留学ができるようになること、会議で発表できるようになること・・・など。
最終的な未来のゴールです。

もうひとつは、近い目的。
単語を覚えることや、ある表現方法を使いこなせるようになること、など。
すぐ目の前の目標です。

この両方をたてることが大切です。
最終的目標はそのときは現実的とは思えなくても、
その人の夢や希望であるべきです。
また、近い目的は、そのときのその人の実力と現実にあった
身近な目標であるべきです。
最終的目標はその人にモチベーションを与え、
近い目標は集中力と達成感を与えてくれます。

そして、もちろん、最終的な目標は途中で何回変わっても
まったく問題ありません。
そのときの自分の気持ちと状況にもとづいて目標をたてれば良いのです。
そして、夢(最終ゴール)と現実(身近ゴール)の
バランスをとるようにすることです。
講師は、生徒さんの話を聞き、将来の夢や希望の可能性を一緒に模索し、
そのときの生徒さんの実力と状況を見極め、
生徒さんの2つの目標作りに協力するのも大切な仕事のひとつだと思います。

*自発的に勉強すること

レッスンに行けば上達する、または、
講師がすべてを与えてくれると思うと続きません。
まず、自分が「なにを言いたいか」日常の中で常に考えることです。
例えば好きな人ができたとします。
それをどうやって表現するか、を講師に聞きます。
すると

I am falling in love. (恋をし始めている)
I am crazy about him. (彼にぞっこん)
I adore him. (彼をこころから/とても愛している)
I love him. (彼が大好き/愛してる)
I like him. (彼が好き/気に入ってる/いいやつだと思う)
I am falling for him. (彼が気になってる)
I care about him (彼のことを大切に思っている)

などと、いろいろな表現方法があることを教えてもらい、
自分のこころとそのときの自分にあった表現方法を見つけてゆくことができます。

わたしも今フランス語を勉強していますが、
常に「これを伝えるにはどう言うんだろう?」
「こう言うにはどう言ったらいいんだろう」と考え、
それを聞くようにしています。
そうすると誰かに一方的に「覚えなさい」と言われたよりもずっと早く覚えます。
まず、自分が「なにを言いたいか」「伝いえたいか」
「表現したいか」「知りたいか」を常に意識していることが大切です。

*文化に触れること

英語の歌、映画、本、お芝居など文化的なものにも
日頃から触れるようにすると、
より言葉のニュアンスや意味が総合的に理解できるようになり、
上達の助けになります。
言葉には文化背景がありますので、同じようなことでも文化圏によって
言い回しが違います。文化を理解することは言葉を理解するため、
上達のために助けになります。

*自分の好きなことをトピックの中心にすること

好きなことをするとひとは伸びます。英語も同じです。
自分の関心のあることを中心に始めると、飛躍的に伸びます。

*辞書と友達になること

とにかく分からない単語は辞書をひくことです。
何度も何度も同じ単語をひいてしまうこともありますが、それでも構いません。
そんな単語のほうが最終的に習得度が高かったりします。
けれどその場合は、印をつけて何度目か分かるようにするとよいでしょう。
ですので、電子辞書よりも紙の辞書のほうが良いですが、
電子辞書でも構いません。
知らないことをそのままにしておかない、という態度を身につけることは大切です。

*自分にあまり批判的にならないこと。

大人になって子供の話すような言葉を練習するのは
ときどき恥ずかしくなったり、落ち込むこともあると思います。
また、思うように覚えられなかったり、すぐに上達しないと自分を責めたり、
講師にたいして申し訳なく思う生徒さんもいらっしゃると思います。
けれど、講師は生徒さんを助けるのが仕事です。
それに、子供のころ日本語を毎日練習して話せるようになるのに
何年もかかったのを考えてもわかるように、
言葉の習得は、大人でも時間がかかるものです。
失敗を含めたひとつひとつのプロセスと、少しずつでも前に進むことを楽しみ、
自分に明るい展望を持つことが大切だと思います。

*最後に・・・継続あるのみ。

わたしは英語を使い始めて30年以上になりますが、
未だに知らない単語や新しい表現方法に出会います。
そんなときは今でも辞書をひいたり、友人に尋ねたりします。
日本語でも同じように辞書をひいたり、調べたりします。
すべてのことと同じで、とにかく続けることが
上達の最終的なコツだといえるでしょう。

Q:これから英会話をはじめようと思っている生徒さんへ一言!

言語は、続ければ必ずできるようになります。
天才的な才能や強靭な忍耐力がいるわけではありません。
信じる力と、継続の力さえあればかならず上達します。

わたし自身も今、フランス語とウォロフ語を勉強しています。
少しずつですが会話ができるようになって、世界が広がっています。

まず、一歩を踏み出す勇気を出してみましょう!
We are here to support you!