「昼ごはんを食べた」は過去形?それとも現在完了? ~英語の「現在完了」を使いこなそう!

突然ですが、問題です。
次の2つの文の意味は同じでしょうか?
考えてみてください。

I have had lunch.
I had lunch.

英語では、現在完了という文法を中学校で習います。
現在完了は日本語にはないから使うタイミングが難しい、過去形との違いがいまいちよくわからない、と混乱してしまっている方も多いと思います。
今回は、日本語の文法とも比較しながら、現在完了という考え方、使い方を理解していきましょう。

日本語にも現在完了という文法はある!

まず、一番大きな誤解ですが、日本語にも現在完了という文法は存在しています。
ただ、日本語の場合、英語のように動詞を過去形とは別の形で変化させることをしないため、一見すると日本語にはないように感じてしまうのです。
では、日本語で現在完了の文法はどのタイミングで使っているのでしょうか。
例文をみてみましょう。

次の質問に、みなさんならどう答えますか?

(1)(質問の時刻:昼の12時30分)昼ごはん食べましたか?
(2)(ダイエット中の友人に)昨日は昼ごはん食べましたか?

おそらく多数の方が、

(1) もう食べました。/ まだ食べていません。
(2) 食べました。/ 食べませんでした。

と答えると思います。

(2)に対して、「もう食べました」と答えるのは明らかにおかしいとみなさん思いますよね。
この(1)は現在完了で、(2)は過去ですから、日本語でも現在完了という文法が存在していることがわかります。

では、私たちはどのようにこの使い分けをしているのか考えてみましょう。

現在完了のポイント:”今”を意識するかどうか

例えば、(1)の質問「昼ごはん食べましたか?」は、時間が12時30分ですから、ちょっと前に昼ごはんを食べて、今は食べ終わってお腹いっぱい、という”今”についても意識があると考える方が自然なため、「もう/まだ」を答えで使っています。
ただ、時間が遅くなっていけばいくほど、”今”に対する意識が薄くなり、単純に昼ごはんを食べたかどうかのみに意識が変わっていきますから、

(3)(質問の時刻:16時ごろ)昼ごはん食べましたか?

  →食べました。/食べませんでした。

と答える方が自然となりますね。
ただし、昼食をいつも15時くらいに食べる人であれば、「もう/まだ」を使うこともあるかもしれません。
ようは、“今”に対してどれだけ意識があるかがポイントになるということです。

逆に(2)では、昨日の昼ごはんの話ですから、当然昨日についてのみ意識があり、”今”については全く意識がありませんから、「もう/まだ」を答えで使うのはかなり無理があります。

現在完了は話し手、聞き手の意識で変わる

現在完了を使うタイミングは、”今”に対して意識があるかどうかがポイントです。
ですから、

I finished my homework!

なら、「宿題が終わった」という意味だけで、”今”はどうなのか、ということに意識はありません。
もしかしたら今は別の宿題があるかもしれません。

I’ve finished my homework!

と言えば、宿題をやり終えて、今はフリーな状態という”今”に対する意識があります。

Where did you go?

なら、「その時(過去)どこに行ったか」ということだけ話題にしていますが、

Where have you been?

なら、「(今はここにいるけど)前はどこに行っていたのか」という”今”にも意識があることになります。

現在完了は使うタイミングや文によって、明らかに意味に違いが出る場合とほとんど過去形と大差ない場合もたくさんあります。
話し手の意識によりますから、同じ場面でも現在完了を使う人もいれば、過去形を使う人もいるわけですね。
場面に合わせて、どちらがいいか考えて使い分けましょうね。