海外のプレゼント文化について。日本と違う3つのこと|初心者専門英会話ビギン

海外のプレゼント文化について。日本と違う3つのこと

ハロウィンが終わると、街が一気にクリスマスムードに変わり年の瀬を間近に感じます。

今年のクリスマスプレゼントはもう決めましたか?
年賀状のデザインは?
新年のご挨拶は、どうしましょう?

これから贈り物のシーズンがやってきます。

日本だけでなく、海外も贈り物シーズンです。
アメリカでは感謝祭が終われば、クリスマスの準備に移ります。
特に英語圏は、日本よりもグリーティングカードの文化が進んでいるのでカードショップはこの時期賑わいます。

でも、贈り物にも日本と海外では違いがあることをご存知ですか?

今回は、日本と海外の贈り物事情についてお伝えします。

その1:プレゼントに何を贈るか?どうやって送るものを決めるか?の違い

まず、何を贈るかが違います。
厳密にいうと、どのように贈るものを決めているかが違います。

日本では、贈る相手と自分の立場に重きを置いて決めることが多いでしょう。
友達同士であれば、どのくらい近い友達なのか。
会社関係であれば、上司なのか同僚なのか、取引先なのか。
ご近所さんであれば、相手の年齢や仕事、家族構成などと自分との立場など。

特に目上の立場の相手に贈り物をするときは、高価すぎず、かと言って失礼のないようなものを贈るようにすると思います。

バレンタインデーに義理チョコがここまで浸透するのもこのような立場重視の贈り物文化が背景にあるからではないでしょうか。

では、海外(英語圏)ではどうかと言いますと、日本ほど立場に気を使うことはありません。
どちらかというと、贈りたい相手に贈るか、贈る時期だから贈るということが多いようです。

例えば、クリスマスやバレンタイン、誕生日には最低限カードは贈ります。
相手と自分の距離で、カードに加えて贈るものが増えたりします。

また、贈る物自体に意味を持たせることもあります。
恋人同士であればアクセサリーや手袋など身に付けるもの、花束であればバラを照れもなく贈ることができたりします。
友人同士であれば、趣味のものや観戦チケットなど。
親子家族でも、同じように趣味のものや観戦チケットもありますが、子供が成人したり卒業する時には大人の仲間入りとして時計や高価なペンなどを贈ることもあります。

海外では、物だけでなく「体験を一緒にする」というのも大切な贈りものになっています。
ですので、夫婦でスペシャルディナーや、コンサートへ出かけたり、親子でフットボール観戦に出かける、家族で余暇を楽しむなど、体験型のプレゼントも人気です。
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その2:プレゼントの包み方・開け方の違い

日本の文化に折り紙があり、海外で大人気ですが、実は日本の包装技術も「アートだ!」と評価されています。

日本のお店には「包装カウンター」があり、プレゼント用包装をしてもらいます。
しかもその放送はとても丁寧で美しく、何重にもなっている上に、素敵なリボンとシールがつき、それをお店の袋に入れて、一緒に手付き袋を入れてくれたりします。

そして、贈る時には、まず袋から取り出し、相手に向けて作法に則って渡します。
贈られた側も、贈り物だけでなく包装紙やそのお店についても話しつつお礼をしたりします。
相手にもよりますが、目の前で包みを開ける場合、大切に破かないように開けますし、その後、包装紙やリボンを取っておく方も多いのではないでしょうか。

日本では、「贈り物=内容+包装+お店などの価値+相手の手間」という感覚です。

さて、海外特に英語圏ではどうかというと、いたってシンプル。

海外では、包装はただのサプライズ要素。
白い箱だけの時もあれば、袋の時もあります。
包装紙もありますが、日本のように美しく包装してくれるところはまず少なく、だいたい自分で家で包装するので、かなりアバウト。

グリーティングカードも中身は可愛いのですが、封筒にはのり付けしないで三角の部分を中に折り込んで簡易的に閉じておく人も多いです。

そして贈り物をもらう側も、豪快に包装を破きます。
破っては捨て、ビリビリバリバリと開けて、箱も放り投げてから中のプレゼントを持って感謝を表します。

海外では「贈り物=中身・メッセージ」なので、その他のものは単なる器や包み。
中身が大切なので、包装も簡易的ですしビリビリと開けられても誰もショックを受けません。

その3:プレゼントをもらったときのお礼の違い

贈り物をした・された後の反応にも大きな違いがあります。

日本の場合、立場にもよりますが、何かをいただいたらお礼は必ずします。
そしてそのお礼へのお礼返し、お礼返しへのお礼返し…と長い間続くことが多いです。

また、日本では、頂いた日を過ぎてもお礼を伝えます。
数日後に「先日はお気遣いいただきまして…」
一週間後に「この間頂いた〇〇…」
しばらくたってからも「いつかの〇〇は…」

海外の場合、お礼は長くて一週間までという方が多いです。
日本のように、クリスマスに頂いたものを年が明けて、または春先まで話題にすることはほとんどありません。

その代わり、その場で思い切り感謝を伝えます。
または、すぐに使います。

「This is what I wanted!(これ欲しかったの!)」
「Oh my gosh! I can’t believe it! (えぇぇ!信じられない!)」
「I love ○○. Thanks so much!(○○大好き。本当にありがとう!)」

そして、服ならすぐ着てみる、ゲームならすぐ一緒に遊んでみる…即使います。

海外のプレゼント文化について:まとめ

相手を思って贈り物をするのは、日本も海外も同じですがその方法や反応に違いがあることをご紹介しました。

もし、海外で、または海外から来た方にプレゼントをする・もらう機会があれば、相手の文化をチェックして、相手に合わせたり、日本文化を紹介してみてください。