【ボイストレーナーのための英語】発音指導&英会話レッスン

ボイストレーナーのための英語指導

発声、歌のプロフェッショナルであるボイストレーナーの皆さんは、日々生徒さんのニーズに向きあい、ご自身の情報アップデートやスキルのインプットに努力を重ねていらっしゃる事でしょう。

生徒さんの要望は、洋楽のヒットソング、ダンスミュージックやミュージカルの曲、早いビートのロックなど様々だと思います。昨今は外国人の間でも、J-Popやアニソンが人気で、日本語の歌を習いたい外国人もいます。
どの場合においても、ボイストレーナーの方にとって、英語の知識はとても役立ちます。

ボイストレーナーの方が英語を学ぶことで、海外の音楽仲間と気持ちが繋がることができ、音楽力・情報力のアップと共にきっと新しい扉が開くに違いありません。

このページでは、「ボイストレーナーの方が知っておくと便利な英語・音楽用語のご紹介」と、「ボイストレーナーのための英語指導/英会話レッスンのご案内」をしています。

ボイストレーナーが知っておくと便利な英語と音楽用語

ボイストレーナーを英語で言うと?

ボイストレーナーを英語で言うと vocal coach です。

ただし、教える状況や場所によっては voice teacher/voice coach など別の言い方をすることもあります。

voice trainer は和製英語と言われていますが、それでも仕事内容は伝わります。

ボイストレーニング中の英語指示

外国人生徒に、J-Popや日本のアニソンを指導することもあるかもしれません。
レッスン中の英語での指示出しの仕方をご紹介します。

レッスンを開始する時の英語指示

レッスンのことはlessonまたはclassという言い方をします。

例)Shall we start the class? Are you ready?
レッスンを開始します。準備は良いですか?

基礎練習/ウォーミングアップをはじめるときの英語指示

基礎練習は、Basic exercise と言います。
日本語でいうウォーミングアップは、warm up と言います。

例)Let’s start with the basic exercise to warm up.
ウォーミングアップで基礎トレから始めましょう。

音程/♯/♭の英語指示

音程は pitchで、sharp/flatは日本語と同じです。

例)Your pitch is a little flat.
音程がちょっとフラットしています。

姿勢についての英語指示

姿勢のことを posture と言います。

例)Be careful with your posture! Don’t squeeze!
squeezeとは「絞る」ことを指し、この場合は力を抜いて、という指示になります。

Relax! という言い方でも良いです。

曲の構成についての英語指示

イントロ = Intro

Aメロ/Bメロなど = verse

サビ = chorus/hook

アウトロ = ending

曲頭 = top

例)Can we practice the verse again?
A,Bメロをもう一回練習しましょう。

例)Can we try from the top?
頭からもう一回やってみましょう。

音楽要素を取り入れた英語指導

リズムについての英語指示

(リズムが)走っている = rushing

(リズムが)もたっている = too slow

例)You are rushing at the chorus part. Try to nail the rhythm!
サビで走ってますね。リズムを正確に!

nail the rhythmとは直訳すると「リズムを釘刺す」となりますが、要するに「リズムを正確にする」という意味です。

音量についての英語指示

音量が大きい = loud

小さい = soft

例)You are singing too loud at the chorus. Try to sing a little softer.
サビで声を大きく出し過ぎてますね。もう少し抑えて歌いましょう。

口のパーツについての英語指示

軟口蓋 = soft palate (ソフトパレット)

硬口蓋 = hard palate (ハードパレット)

舌 = tongue (タン)

声帯 = vocal codes (対なので複数形です)

例)Try to lift/raise your soft palate and relax your tongue.
軟口蓋を上げて舌の力を抜いてください。

例)You need to learn how you can sing without harming your vocal codes.
声帯を痛めずに歌う方法を学びましょう。

呼吸についての英語指示

呼吸 = breathing

息を吸う = inhale

息を吐く = exhale

例)Try to inhale more before you sing.
歌う前にもう少し息を吸いましょう。

ボイストレーニング中に使う機材について

マイク = microphone

マイクスタンド = microphone stand

イヤーモニター = in-ear headphones(現場ではin-earだけで通じます)

ボーカル用エフェクターなどの足元機材 = pedals

生徒さんに「英語の音の出し方」を理論的に教えられるようになるためには

ボイストレーナーの皆さんは音楽的な耳が良いはずですので、自身の耳で「聴いたまま」を信用して問題ないと思いますが、それを生徒さんに教える時に、いかに理論的、かつ分かりやすく教えられるかがボイストレーナーとしては大切なスキルです。

英語の歌には、[f][th][r][l]のように、日本語には無い発音とリンキング(言葉の末尾と次の言葉の頭が繋がる事)が沢山あります。

母音(vowel sound)子音(consonant sound)も日本語と異なる概念のため、カタカナでは表現し切れません。

英語の歌を英語らしく歌おうとして、リンキングと日本語に無い子音(特に[r])を強調し過ぎると、逆に言葉が崩れ過ぎてしまい、英語が話せる人間が聞くと何を歌っているのか分からない、という事が起こります。

それを避けるためにも、まずは歌詞をしっかり音読して、単語一つ一つを分解・解析していく事が大事になります。

英語の音を分解して発音する

英語の歌詞を1つ1つ分解・解析して発音を教える方法

例を挙げてみます。

When You Wish Upon The Star(星に願いを)

の歌い出しを見てみましょう。

When you wish upon a star

Makes no difference who you are

Anything your heart desires

Will come to you

If your heart is in your dream

No request is too extreme

When you wish upon a star

As dreamers do

歌い出しの歌詞「When」の発音記号は(h)wénですが、(h)がカッコになっている通り、この場合は発音はしません。

そして大切なのは、Whの後にくる母音の「e」です。
英語において母音は、日本語と違い、喉の奥の方(軟口蓋)で音を作ります。
e=「エ」にはならないという事です。
Whを発音する時にすでにeの形に喉を準備しておく必要があります。

次に「star」を見てみましょう。

発音記号は[stάɚ]ですが、最後の[r]は伸ばすところでもあり、イメージほど強く発音しません。
ただスタアというように完全にアーと伸ばすのは違います。
また[r]のまま、舌を巻いて音を伸ばすのも違います。
着地で軽く[r]の形に舌を作ります。

歌詞の最初の2行は、rhymes(ライムス)といって韻を踏んでいます。
star/areがそれに当たりますので、同じようにare[ὰɚ]もニュアンスを揃える必要があります。
(dream/extremeもrhymesです。)

また3行目から4行目にかけての、Anything your heart desires-will の部分を聴いてみると分かりますが、desires-willと子音と子音がリンキングしています。
ここをリンクさせず仕切り直して発音するとメロディを損なってしまう可能性があります。

このように大変細かい作業になりますが、単語を一つ一つピックアップして発音を追求していく事で、「何となく」の英語らしさではなく、綺麗に丁寧に英語を歌う事が出来るようになります。

ボイストレーナーとしては、このような理論的な解析に基づいて、英語の音の出し方を指導できるようになると、説得力がぐっと上がるでしょう。

この作業はずっと続けなくてはいけないのではなく、ポイントが分かればスピードアップが出来て、いずれ慣れれば自然に出来ていくものです。
そのポイントとなる「ボイストレーナーのための英語Phonics」をレッスンでお教えしています。

ボイストレーナーのためのマンツーマン英語指導/発音指導/英会話レッスン

ボイストレーナーの方で、このようなご希望をお持ちの方向けオンラインマンツーマン英語指導/発音指導/英会話レッスンをご提供しています。
(オンラインレッスン60分2500円都度払い。入会金・月会費別途)

オリジナルを聴き込み、だいたい問題のないレベルには歌えているが、最終的な発音チェックをしてほしい。
生徒の発音が間違っている事は分かるが、理論的に説明が出来ないので指導の手がかりが欲しい。
英語で歌う事には慣れているが、会話が出来ないので、メロディに抑揚がなく歌詞が多い曲を歌ったり教えたりするのが苦手。
耳コピは出来るが、自分の英語歌唱力が外国人に通じるレベルなのかどうか判断が出来ない。
外国人の生徒へ日本の歌を指導する場面も出てきたので、ボイストレーニングを英語で行えるような英語力をつけたい。

ボイストレーナーのためのマンツーマンレッスンが選ばれる理由

Phonicsを用いて、ボイストレーナーが英語発音を理論的に指導できるスキルを身につけられる

日本人が洋楽を歌うときは、完全にネイティブに近づける事よりも、言葉を理解して丁寧に発音するほうが大事です。
そこで、ボイストレーナーご自身がまずはしっかりとした発音の基礎を積み上げるために、レッスンでは「Phonics」の学習を取り入れます。

Phonics(フォニックス)とは、英語のスペルと発音の規則性を生かした学習方法で、子供英語レッスンにも取り入れられています。

Phonicsを学習する事で、スペリングを見ただけでおのずと正しい発音が導き出せ、言葉が潰れ過ぎず、ネイティブの耳にもしっかりとした英語として聞こえるようになります。

その後は、全体のリズムと流れに目を向けて、子音の着地、リンキングする部分などを整えて、メトロノームに合わせて歌詞をメロディを外した状態で読んでみます。

次に歌詞の意味にも目を向けます。
最初は英語から日本語に翻訳するというプロセスは外せませんが、英詞は英語で理解した方が圧倒的に説得力を持ったものになります。

歌詞の持つメッセージを、英語の知識を織り混ぜた解釈を交えて、生徒さんたちに楽曲の歌唱を教える事が出来たら、それはきっととても意味のあるワンアンドオンリーのレッスンになるに間違いありません。

また、日本語の歌を歌いたい外国人の生徒さんにも、歌詞が持つ意味を英語で伝える事が出来て、音楽家だからこそ出来る文化交流が実現します。

このようにレッスンは「発音+歌詞の意味+英語の土台」という3方向から進めていきます。

ボイストレーナーのための英会話

音楽業界に精通しているプロの日本人英会話講師のマンツーマン指導

発音とニュアンスを感覚的にコピーさせる事の多いネイティブ講師と違い、日本人講師は効果的に日本語を使いながら英語を理論的に導入するので、一時的ではない永久的に使える知識とスキルをしっかりと身につけられます。

また、音楽業界に精通しているプロ日本人講師が担当するので、音楽的な視点をメインに、生徒様のレベルに合わせた効果的な英語の学習方法を教えてもらえます。

ネイティブ講師にありがちな、単なる英会話の練習や感覚的な歌の指導ではなく、英語と音楽を組み合わせたきめ細やかなマンツーマン英語指導が受けられます。

オンラインレッスン60分2500円の低価格、都度払いで続けやすいシステム

音楽と英語の両方のスキルアップをかなえる、プロ日本人講師のマンツーマン指導が、60分2500円の都度払い。
音楽と英語を組み合わせたレッスンの相場は、60分7500円~なので、市場価格の3分の1。
オンラインレッスン、都度払いだからこそ実現できる低価格の料金体系です。

ボイストレーナーのためのの英語指導/発音指導/英会話レッスン事例

事例①

洋楽ポップスやソウル、R&Bを歌いたい生徒に自信を持って発音指導ができるようになりたい(40代女性)

どんなご希望?

自分自身はクラシックの声楽が専門だが、ボイストレーナーの仕事もしており、洋楽のポップスやソウル、R&Bを歌いたい生徒が多い。
発声や音程はもちろん問題なく教えられるが、発音の事を聞かれると曖昧な答えになってしまう。
生徒に教える曲をレッスンに持っていくので、正しい発音を教えてほしい。
これまで勘で捉えていた英語の発音を生徒に説明できるレベルまで自分が把握したい。

レッスン内容

(1) 最初に、課題となる曲一曲の自身が歌っている動画(ワンコーラスでもOK)、オリジナルの音源と歌詞を送ってもらう。

(2) お互い歌詞をシェアしながら一行ずつ音読。傾向を把握。

(3) 一旦楽曲を離れてPhonicsの学習へ。aeiouの母音の音の作り方、二重母音、その他子音や無声音などを学ぶ。

(4) Phonicsと最初の課題曲の歌詞との照らし合わせをして歌詞を音読。

(5) もう一度歌っている動画を録る。最初の動画との比較。

(6) 上達を確認してから更なる発音の学習と同時に基礎英語の学習も取り入れる。

1~6までのプロセスで8~15レッスンくらいです。
基礎学習のレッスンは歌の発音と隔週で行います。

担当講師

オンラインでマンツーマン英会話を教えている直子先生
10代を5年間ロンドンで過ごし、当時のイギリスのPop Musicに大きく影響を受けて帰国後エレクトリックベースを演奏する道に進む。
90年代に2度のバンドメジャーデビューを経て2000年以降フリーランスベーシストとして様々なアーティストのツアー、ライブサポート、レコーディングに参加する。
同時に2000年より自身のベーススクールを開講、トレーナーとして後進の指導にあたる。また教則DVDも多数リリース。

演奏に加え、語学力を生かして英語を歌うシンガーの発音指導、作詞ディレクション、ミュージシャンのための基礎英語のトレーニングも行う。
2010年より2年に一度、English&Music共にアップデートの目的でロンドンへ里帰りをしている。

もっと知りたい!

ボイストレーナーのための英語指導を受けた生徒様の声

ボイトレの生徒さんに発音のことを聞かれるといつも自信がないまま答えていたのですが、レッスンを受けてからきちんと理論的に説明出来るようになったので気持ちも大きく変わりました。

レッスンで気づいたのは、翻訳アプリなどで意味を調べて理解していたつもりの歌詞が、実はもっと深いものであった事。
また、どちらかと言うと英語を「音」で捉えていたと言う事です。

基礎英語を学習し始めてからは、英語を英語として少しだけ理解出来るようになりました。

自分の歌や生徒たちの指導にもう一歩説得力を持たすために、英語は必須だったのだと今では思っています。