「多分」を英語で?defenitely,probably,maybe,possiblyの可能性の違い

多分を英語で

日本語で訳せば「多分、おそらく、もしかしたら」などに当たる英語表現はたくさんありますが、実際どの程度の可能性、あるいは頻度を表すのか、辞書を引いただけでは分かりにくいことも多いのではないでしょうか。

しかし、どれがどの程度の可能性を表す言葉なのか、きちんと理解していないと、意思疎通に誤解や不具合が生じてしまうこともあり得ます。

ここでは、辞書を引いただけでは分かりにくい、「絶対に」、「おそらく」、「もしかしたら」、「ひょっとしたら」、「まずあり得ない」、など色々な可能性の程度・度合いを表す英語表現を見ていきましょう。

絶対確実―Definitely

話し手の揺るぎない自信・確信を示します。
同じレベルの確信はabsolutelyでも表すことができます。
当然のことながら、もちろん、という感覚では、Certainly、surelyなども使うことができます。

(例)He will definitely come to the party tonight.
(彼は今夜絶対にパーティに来る。)

おそらく―Probably

話し手が得ている情報から判断すれば確実性は高いけれども、他に不明な要素もあるので、絶対確実とは言えない場合に使いたい表現です。

(例)He will probably come to the party tonight.
(彼は今夜おそらくパーティに来るだろう。)

Very likely も同じ程度の可能性を示す表現として並べられることが多いですが、副詞ではないので使い方に注意してください。使う時には、

It is very likely that he will come to the party tonight. とするか、
He is very likely to come to the party tonight. のようになります。

可能性は半分半分―Maybe

可能性は一応あるけれども、あまり確信はしていない、または実際判断しかねる、という時に便利な表現です。
可能性の助動詞Mayでも大体同じニュアンスになります。

Perhaps も大体同程度の確実性と考えてよく、また文章を書く時には口語的なmaybeよりも perhapsを使った方が丁寧です。

文脈によって、「多分、もしかしたら、ひょっとしたら」と微妙な訳し分けが必要になるのは、特にこのレベルの確実性の表現です。

(例)Maybe he will come to the party tonight.
(彼は今夜のパーティに来るかもしれない。)

理論的には可能性はあるが実際問題としてはあまりなさそうだ―Possibly

Possiblyは、当然Possible(可能である)を連想させるため、強い可能性を示すのかと一見思われがちですが、実は逆で、理論的には可能性はあるけれども実際可能性は低そうだというニュアンスなので、特に使い方に気をつけましょう。
ちなみに、not possiblyと否定形で用いられる時は、「絶対~あり得ない」という強い否定を表します。

(例)He will possibly come to the party tonight.
(彼はことによったら今夜パーティに来るかもしれない。)

可能性はほぼない―Very unlikely

先述したvery likely の真逆です。

(例)It is very unlikely that he will come to the party tonight. または、
He is very unlikely to come to the party tonight.
(彼はまず今夜パーティーには来ないだろう。)

練習問題

1. You are ( ) right. (あなたは多分正しいのだろう。)
この日本語のニュアンスで、括弧に入れるべきでないのは次の内どれですか。
 A. absolutely B. probably C. maybe

2. “You are possibly right.” と言われたら、相手はあなたがどれくらい正しいと思っているでしょうか。
 A. 絶対正しいと思っている
 B.ことによったら正しいという可能性もあるけどまず間違っているだろうと思っている
 C.おそらく正しいだろうと思っている

≪答え≫
1.A  2. B

英語で「多分」可能性のレベルの違い まとめ

これらの表現は、一度まとめて順に並べて、一通り覚えて、後は使いながら自分の感覚を磨いて行くのがお勧めです。