「につき~」の意味で使われる「a/an」と「per」の違いって?

「につき~」の意味で使われる「a/an」と「per」の違いって?

「につき~」と言いたい時、ある時はa(n)を使い、ある時はperだったり・・・。

「これ、どちらでもいいの?それとも?」とすっきり理解できない時期がありました。そして自分で調べたり、ネイティヴスピーカーに聞いたりして、そのときはこういう結論を出しました。

・日常ではほとんどa/anを使用。
・perはフォーマルな場面やビジネスで使用。
・a/an とperが入れ違っても意味は(ほぼ)通じる。

今思えば 上記の理解で十分使えますし、まとめると結局そうなるのですが、当時の私は ネイティヴスピーカーが言う「大した変わりはないが、言われてみると確かに言い分けている」という点に興味を持ち、彼らが自然に「言い分けている」実例を追求しました。

そんな経験から得た気づきも含め、a/an と perの「~につき」の使われ方の違いについてご紹介します。

a/an と perの語順や後に来る名詞について

a/anもperも使われる語順は同じ

どちらも、「△△につき●●」と言いたい時に、『●●(+名詞)+a/anまたはper+△△(単数名詞)』という語順で使います。

a/anのあとは単数名詞、perのあとは無冠詞の単数名詞を置く

a/anのあとは単数名詞をおきます。単数名詞には数量期間を表すものが多いのが特徴です。この時のaの種類(=品詞)は冠詞です。

(例)
・1時間に2回休憩する→ take a break two times an hour
・2週間に1回英語を勉強する→ study English once a week
・1ヶ月に3回 ジムに行く→  go to the gym three times a month
・1年に1度健康診断を受ける→ receive a health checkup once a year

perのあとは無冠詞の単数名詞を直後に置きます。aより使える名詞の幅が広いです。この時のperの種類(=品詞)は前置詞です。

(例)

・1キロ100円→ 100yen per kg 
・お1人さま3個まで→ three per customer
・(駐車場等で)1日1400円→ 1400yen per day

a/an と perの使われる場面や状況の違い

 
英語辞書や文法書「a/an と perの違い」についてはほとんどが以下のように記載されています。

・a/anは日常的に使われる
・perは主に商業英語 ビジネスやフォーマルな場面で使われる

上記に挙げた使い方の例を見てみると、「a」は、頻度習慣を表現し日常で多く使えそうです。「per」は商品表示などのビジネス表現に出てきそうですね。

a/an と per 訳し方の微妙な「違い」

両方とも数量・期間を表す名詞を置き「につき」と訳しますが、perは「あたり」と訳す方が自然な時があります。

(例)
・per person/head(一人当たり) 
・per employee(従業員一人あたり)

a/an と perは言いやすい方を選ぶ場合もある

直後に来る単数名詞との関係で、発音し易い方を選んで使用することがあります。

(例)
・一人につき(あたり)千円 → 1000yen per person 

この場合、1000yen a personとするよりもper personと、pが並んでいる方が言い易いからという理由でperを使用しています。

a/an と per 具体的な会話での使用例

では a/an と perの使用例を会話文でみてみましょう。

Aはレンタカーを借りに来ました。スタッフとの会話です

A:I want to rent a car for three days. I can spend about $40 a day.
B:How about that car. That’ll be $38 per day.
A:Sounds nice.

客Aは「1日につき(あたり)40ドルの予算で車を借りたい」とスタッフに伝え、スタッフBは「あの車は、1日につき(あたり)38ドルです」とAに対応しました。

上記perと aについて、誰が誰に使っているかの対人関係に注目すると、

・A(客)がaを使用
・B(スタッフ)はperを使用

となっています。
Aは 客としてレンタカーを借りに来たので「a」を使い、スタッフBはAは客だという意識で「per」を使用しているのです。

「a」は日常会話で主に使われ、「per」はビジネス・フォーマル場面で使うことが多い、という特徴がここに見えますね。

同じ特徴を示す会話例をもう一つ見てみます。

展覧会場入り口での、客とスタッフの会話です

A:How much is the entrance fee?
B:It’s 2000yen per person.

スタッフが客に「お1人につきに2千円です」と対応し、perを使用しています。さらに、これは前述した「発音しやすい方を選ぶ」ということも当てはまります。personの前には「a」より「per」の方がいい易いという感覚です。

次の例も見てみましょう。

英会話学校でネイティヴ講師Kenと生徒、Kenと同僚Sara会話です

生徒がテキストのコピーを要望し、会話が始まります。

A:Ken, Can you copy today’s pages?
K:No problem.(It costs )10yen per copy.

そしてKenは同僚Saraにこう尋ねます。

S:I don’t know how much for one copy.
Do you know how much?
K:Yeah, (It costs)10yen a copy.
S:Thanks!

いかがでしょう。「コピーは1枚につき10円」という表現を、講師から生徒への投げかけはビジネスやフォーマルな場面での「per」を使い、同僚同士では「a」を使いました。

最後に、a/an と perの使い方 穴埋め問題にチャレンジしましょう!

会話または英文の括弧に、a/an またはperを入れ、文章を完成させましょう。

(1)
A:I go to the supermarket five times ( 1 )week.
B:In my case, two times ( 2 ) week, actually.
I usually go to the convenience store. They open 24 hours ( 3 )day.

答え: 
1.2.3 = a

(2)
A:It’s hard to believe that more than hundreds people are dying (④ ) hour. 
B:Tell me about it. In some countries, there are about 100 patients ( ⑤ ) doctor.

答え:
4 = an または per
5 = per

(3)
Bob is a great musician. He’s 80 years old but still energetic.
He releases CDs at least three ( ⑥ ) year.

答え:
6 = a または per

「につき~」の意味で使われる「a/an」と「per」の違い|まとめ

「につき」の意味を持つa/anと per。その使い分けは、『日常会話で使うa/an。商業英語やビジネス・フォーマルな場面で使用されるper』と記されているのを多く見ます。それぞれの単語がどのような状況(場面)で使われているか、違いに注目しながら英文に触れてみると面白いかもしれませんね。