英語を直訳するのではなく、状況と言葉を結びつけよう!

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前回までに連載した【日本語でよく使うフレーズを英語で?】はいかがでしたか?

よく使う日本語フレーズは、意外とシンプルなフレーズで対応可能です。

そして、自分の母国語を中心に考えず、
【状況と言葉を結び付けて覚えていくこと】が大事です。

「○○(フレーズ)って英語でなんていうの?」という質問は
知人や生徒さんより、よく受けます。
しかし、どういった状況なのかわからない為に適切な答えが返せないことがあります。

英語と日本語は100%対訳が見つかるわけではないので、
自分の言いたいことを確実に英語で伝えるためには、
「日本語に適した英語を探す」のではなく、
「状況に適した英語を探す」姿勢でいましょう。

そのための具体的な方法を2つご提案したいと思います。

提案(1)レッスンで表現を質問するときは「状況+聞きたい表現」を伝える

英会話レッスンで質問したり、英語の得意な知人に尋ねるときは、
「■■の状況で、誰に対して、○○と言いたいのだけれど、英語ではどう表現する?」
と質問するとより相応しいフレーズが期待できます。

[悪い例]
「大丈夫だよ、って英語でなんていうの?」

[良い例(1)]
「自分は看護師をしていて、容態がよくなってきた患者さんに
大丈夫ですよ、って言いたい。英語でどう表現する?」

→「You’re doing great.」

[良い例(2)]
「知り合いに、明日のミーティングの時間が早すぎないか聞かれた。
大丈夫です、って言いたい。英語でどう表現する?」

→「O.K. I can make it.」

提案(2)映画やドラマの英語は、言葉よりも状況に注目する

英語学習に映画やドラマを使う場合、
「字幕の日本語フレーズ」=「聞こえた英語フレーズ」としないように。

場面や状況に応じて、なにが聞こえてくるか、に集中してみましょう。
共通した状況や場面でも、発せられる言葉のもつ意味は言語や文化によって様々です。
これを頭の片隅に置いておくと、
なじみのないフレーズをもっと柔軟に受け入れられる様になるはずです。

訳された言葉よりも、その言葉が発せられた「状況」に注目して
「こんなときに、こういう表現をするんだ~」と覚えていくといいですよ。